逆流性食道炎体験談

以下の症状があれば逆流性食道炎の疑いがあります。

 

・吐き気
・胸焼け
・声枯れ
・胸の痛み
・腹部の膨満感
・物が飲み込みにくい
・物を飲み込む時に痛い

 

また、これらの症状とあわせてゲップや咳が出ることもあります。
これらの症状は胃酸が食道に逆流することで、食道の粘膜が炎症を起こしていることに由来します。

 

人によって症状は異なると思いますが、私の場合は、朝方に強い吐き気があって、ひどい時には激しく咳が出て、咳と共に胃液(と朝食?)が口から出ました。なので、午前中は仕事場でぐったりしていました…。

 

とはいえ、以上のような症状があっても、病院で検査を受けないと逆流性食道炎とは断定できません。吐き気や胸の痛みの症状のある病気は他にいくらでもあります。私も胃カメラを飲んだり、変な腫瘍がないか腹部を超音波でチェックしたりした結果、逆流性食道炎と診断されました。

 

逆流性食道炎という病名が広く知られるようになったのは比較的最近です。私が検査を受けた当時はまだあまり知られた病気ではなく、私も病名を聞いても「?」でした。とりあえず、胃癌のような深刻な病気ではなくてホッとした記憶があります。
しかし、この数年でかなりこの病気の存在が認知されるようになってきました。食生活の変化のせいで患者数が増えたと言われますが、これまで症状があっても病気と思ってなかった潜在的な患者が表面化し始めているのでは?と思います。

 

本サイトでは逆流性食道炎の基礎知識と私の体験談を書き綴ろうと思います。ご参考になれば幸いです。

逆流性食道炎は治るのか?

医者によれば私の逆流性食道炎の原因は「体質的に下部食道括約筋が緩いのではないか」「若いので胃酸の分泌量が多い」とのことでした。基本的に治らないと言われるも、年を取れば胃酸の分泌が少なくなるので症状はおさまるかもしれない、とも言われました。下部食道括約筋が緩いと言われても、腹筋とかと違って筋トレで鍛えられるものでもないし、それは手術で治すしかないのではないかと思いましたが、聞けばよっぽど重症でない限り手術も行わないとのこと。じゃあ、かなり長い間薬をのみ続けなくてはいけないのかと思うと気が重くなりました。

しかも、調べてみれば、逆流性食道炎は高齢者の方がなり易い病気だそうで、医者の言葉とは裏腹に、この先ひどくなる可能性だって考えられます。直接命に関わる病気ではないものの、逆流性食道炎だと食道がんになりやすいことが知られているので、最終的にはこれが命取りになるかもしれません。

 

ただし、人によっては生活習慣の改善によって治る(もしくは症状が気にならないほど軽快する)こともあります。逆流性食道炎になりやすい行動や食べ物はかなり明らかになっているので、その点を気をつければ症状がおさまる可能性があります。

 

私の場合、本当の原因は「ストレス」だったと思っています。他のページでも書いてますが、仕事がうまくいかず悩んでいた時がもっとも重症で、仕事が減ったら随分とましになりました。

 

現在私は薬を飲んでいません。やはり朝方は胃がむかつきますが、吐くレベルではありません。世の中には重い症状で生活に支障が出るレベルの人も少なくないようですが、それらの方々に比べると私は随分とマシなようです。ただし、この胃のムカつきが一生続くと思うとうんざりします…。

原因

胃液が胃から食道に逆流することで起きる逆流性食道炎ですが、その原因はいくつか存在していることがわかっています。

 

・胃と食道の間にある下部食道括約筋の弛緩
通常だと、胃と食道の間にある下部食道括約筋が胃液が逆流するのを防いでいますが、その機能が弱まると胃液が食道に漏れてしまいます。

 

・食道裂孔ヘルニア
胃の一部が横隔膜の上に飛び出してしまう病気を「食道裂孔ヘルニア」といいますが、これも逆流性食道炎を引き起こす場合があります。肥満の人や高齢者に多いようです。

 

・ストレス
ストレスがたまると胃液の分泌が盛んになります。なので胃液も逆流しやすくなります。

 

・アルコール
酒は胃液の分泌を盛んにします。

 

・脂肪分の多い食事
脂肪分の多い食事は、消化のため胃酸の分泌が盛んになります。日本人に逆流性食道炎が増加しているのは食事の洋食化が大きいと言われています。

 

・姿勢
猫背は胃を圧迫するため、胃液が逆流しやすくなります。また、腹部を強く締め付ける服装も胃を圧迫するので、逆流性食道炎を招くことがあります。

 

・肥満
肥満の人は胃が圧迫されがちになるので胃液が逆流しやすいと言われています。痩せたら治った、という人も少なくないようです。なお、私自身は痩せ型です。

 

・妊娠
妊娠すると胃が上に押し上げられて胃液が逆流しやすいと言われています。これは生まれてくるまでの我慢です。

 

私の場合、個人的にはストレスとアルコールが原因だと思っていました。当時仕事が上手くいかず、かなりストレスが溜まってました。なので、毎日のように飲酒をしており、心身ともに健康な状態ではありませんでした。

 

しかし、検査をして医者から言われたのは、「体質的に下部食道括約筋が緩いのではないか」「若いので胃酸の分泌量が多い」とのことでした(私は20代)。ストレスや飲酒の影響はなんとも言えないとのこと。
結局、胃液の分泌をを抑える薬を処方されたものの、じゃあ、どうやったら根本的に治るんですか?と質問したら、年を取ると胃酸の分泌量が減るのでそれまで待つしかない、との返事でした。かなり長い間この病気をお付き合いをせねばならないということで、かなり凹みました…。

対策

逆流性食道炎には様々な原因がありますが、生活習慣による部分が大きいと言われています。結局のところ、私も医者から以下のようなアドバイスをもらいました。

 

★食後すぐに横にならない
横になると胃液が逆流しやすい。食後30分は横にならないようにする。いつもじゃないけど、食後はよく眠くなるので横にならないのは結構つらかったりします。

 

★脂肪の多い胸焼けをするような食品は控える
脂肪分が多い食事は胃液の分泌を多くするので逆流性食道炎を悪化させやすい。と言っても、肉とか好きなのでこの言いつけは守っていません。

 

★早食いしない
早食いするな、よく噛んで食べろ、との仰せ。これは逆流性食道炎対策というより健康全般に言えることです。個人的には特に意識していません。

 

★アルコールはよくない
酒は胃酸の分泌量を増やすので逆流性食道炎によくありません。私は酒が好きで、かなりアルコール度数の高い酒を飲みます。吐き気の原因も病院に行くまでは飲み過ぎによる胃潰瘍か何かを疑っていたぐらいです。
禁酒は個人的には非常につらかったのですが、健康のため診察から2週間だけ飲みませんでした。しかし、飲まないとストレスがたまるし、それってもっと逆流性食道炎によくないよなあ、と思って禁を破って今に至ります(笑)。

 

★ストレスを溜ない
現実的にまったく意味のないアドバイスです。それができたら苦労しないよ、と(笑)。ただし、ストレスが逆流性食道炎の大きな原因であることは実感しています。
症状がひどくなった時、私は仕事が上手くいかず、ストレスが溜まっていました。しかし、上司が私が吐き気で辛そうな様子をみて、仕事量を減らしてくれました(私が潰れれば上司の責任も問われるし)。すると、症状がかなり改善しました。

 

結局、逆流性食道炎の対策といっても特殊なことはなく、健康一般に言えることばかりです。清く正しく生きている人なら自然に逆流性食道炎対策をしていることになりますが、凡人には難しい事ばかりです。ということで、私はあまり医者の言いつけを守っていません(笑)。

ストレスの関係

私が逆流性食道炎を発症したのは、仕事が上手くいかず、ストレスが溜まっている時でした。朝方の吐き気がひどく、吐いてしまうこともしばしばでした。

診断前は逆流性食道炎という病気を知らないので、ストレス胃が荒れているのだと思っていました。

 

ストレスが過度になると胃潰瘍になることはよく知られています。ストレスがたまると胃酸の分泌異常が起こり、胃壁を荒らすことが原因です。
逆流性食道炎もストレスが大きく関係していると言われています。胃酸の分泌異常に加えて、何らかの原因で胃の逆流弁(下部食道括約筋)が緩むと胃液が大量に食道に流れ込み、炎症を起こします。

 

ただし、逆流性食道炎にはそれ以外でも、体質や食生活・生活習慣など、さまざまな原因で発症します。ストレスが原因と断定することは難しいようです。

 

私の場合も、結局ストレスが原因かどうかはわからないと医者に言われました。ただし、私は今でもストレスが原因だったと思っています。というのも、逆流性食道炎を発症しているとき、私が苦しそうにしているのを上司が見て、やばいと思ったのか、私の仕事の負担を減らしてくれました。プレッシャーをかけられることもなくなったので、ストレスは減少しました。それ以降、逆流性食道炎の症状は軽くなり、薬を飲むのをやめても大丈夫になりました(ただし、上司の私への評価は下がったと思います…)。

検査

私の場合、吐き気や胸焼けの症状がひどいので、病院に検査に行きましたが、その時は逆流性食道炎という病名も知らないので、ストレスと酒で胃が荒れているのだ思っていました。しかし、ひょっとしたら胃癌とか深刻な病気かもしれない…。正直怖い気持ちもありました。

 

病院では胃カメラ(内視鏡)の検査をしました。胃カメラを飲んだのは初めての経験だったので非常に苦しい思いをしました。余談ですが、この時初めて男の看護師さんに当たりました。私が胃カメラを飲み込む際に悶絶している時、傍らで優しく励ましてくれました。
そして、若いから癌の可能性は低いものの、一応超音波で腹部に腫瘍がないか検査しました。
その結果、私の病名は「逆流性食道炎」ということが判明しました。胃カメラ検査で、胃に近い食道の部分が荒れているのが確認できたそうです。

 

それほど珍しい病気ではないこと、死に直結するような危険な病気ではないことを告げられ少し安心しました。
しかし、ストレスと酒が原因かどうかは分らないとのこと。どうも、胃の逆流弁が元々弱いことと、胃酸が多い体質のせいであると言われました。それほど重症ではないので手術はせず、胃酸を抑える薬をのむことで対処することになりました。

寝てる時の逆流性食道炎

最近は逆流性食道炎も比較的おさまっていて、あまりそれについて悩むこともなくなってきたのですが、油断したせいか恐ろしい体験をしました。

寝ている時に胃液が逆流して喉まで来ました。
その衝撃で飛び起きてしまいました。睡眠中の出来事だったので一瞬何が起きたか分かりませんでした。
しかし、すぐに胃液が逆流したことに気付き、自分が逆流性食道炎患者だということを思い出しました。
ここまでストレートに胃液が逆流したことははじめてで、喉がこれまでになく痛くなってしまいました。
この痛みが引くまで3週間ぐらいかかりました。

 

なぜ寝ている間にそういうことが起きたのか、全く原因がわかりません。なんらかの作用で、胃と食道の間の門が開いてしまったと考えられますが、寝ている間ということは、副交感神経の異常でしょうか。

 

あれ以来、逆流はしていませんが、原因が不明なのでまた起きるかもしれません。
恐ろしいことです。

GERDとNERD

最近は逆流性食道炎もさらに細かく分類されています。

炎症や潰瘍が内視鏡で確認される場合はGERD(胃食道逆流症)、明らかな所見が得られず症状だけを有するものをNERD(非びらん性胃食道逆流症)と言います。
従来から言われている逆流性食道炎はGERDの方です。胃液の逆流によって、食道に炎症を起こし、吐き気感などの不快な症状がでるのが逆流性食道炎です。
しかし、同様の症状がありながらも、食道に炎症を起こしていないケースが多数あることが最近分かってきて、これをNERDとして別に扱うことになってきました。

 

NERDもGERDと同じく胃液の逆流によって不快な症状が発生します。しかし、食道に炎症が見られない理由は、胃液が食道の上部にまで満ちてきても胃液の濃度が低下していて、食道内に炎症が発生するまでの酸性濃度にならないから、もしくは胃酸が食道上部まで達したとしても、下部には長く停滞しないため炎症を起こさないためと考えられています。ただし、まだ研究途上でありはっきりしたメカニズムはわかっていないようです。

 

NERDは内視鏡検査などではわからず、自覚症状だけなので診断が難しく、これまでは別の病気(胃炎など)と間違って診断されたり、気のせいだと思われることも多かったようです。しかし、最近の研究ではNERDの方がGERDより多いことがわかってきました。

 

しかし、対処方法はGERDとNERDも同様で、胃酸の分泌を抑える薬を服用すること、ストレスを溜めないこと、飲酒喫煙を控えることなどです。

口臭

逆流性食道炎は口臭の原因になり得ます。しかし、その前に色々言っとかないといけません。

まず、口臭の8割9割は口の中に原因があります。具体的に言うと歯周病と舌苔(舌に溜まる白いカス)が大半です。また、最近では自臭症といって、客観的には口臭というレベルではないものの、自分で口臭があると思い込んで、あれこれ悩んでしまう心の病気が増えています。実のところ測定機器を使わないと自分の口臭レベルははっきりとはわかりません。

 

逆流性食道炎は重症の場合、胃液が喉まで上がってくるため、酸っぱい感じの口臭がします。しかし、逆流性食道炎の人すべてが口臭があるわけでもありません。自分では逆流性食道炎特有の口臭があると思っていても周囲の人はそれに気付かず、自分だけが悩んでいる可能性もあります(自臭症)。また、口臭を指摘されたとしても、原因は歯周病や舌苔の可能性もあります。逆流性食道炎と口臭の関係をはっきりさせるのは難しいと言えるでしょう。

 

ただし、胃液の逆流が食道の下部に留まるレベルであれば、逆流性食道炎の口臭は気にしなくてもよいでしょう。胃液の臭いが呼気に混じるには気管まで達する必要があります。仮にそこまで行ったとしても水や牛乳を飲むことで胃液を下げることはできるはずです。

 

なお、個人的には逆流性食道炎による口臭に悩んだことはありませんでした。口臭があったとしても、そんなことより体のしんどさの方に意識が向いていたからです。

逆流性食道炎は投薬治療で良くなることが多い病気です。投薬治療以外では手術することもあるそうですが稀なケースです。

逆流性食道炎の薬にはいくつか種類があり、もっとも効果が高く、よく使われるのは、胃酸の分泌を抑える薬です。私もこれを処方されました。その他、食道の粘膜を保護する薬や胃酸を中和する薬がよく使われます。具体的にはタケプロン・オメプラール・パリエットといった薬ですが、私の処方された薬の名前は忘れました。

 

医師の処方箋がなくても、いくつかの逆流性食道炎の薬は薬局で購入できます。もっとも有名なのは「ガスター10」だろうと思います。胃液を出す信号を送るH2受容体の活動を阻害することで胃液の分泌を抑える薬で、この類の薬はH2ブロッカーと言われています。ガスター10の他、アバロンZ、アルサメック、三共Z胃腸薬なども同じH2ブロッカーとして有名な薬です。
ガスター10ですが、効果は高いと言われているものの、結構値が張ります(6錠で1000円程度)。毎日飲めば体は楽になっても家計が苦しくなります(笑)。

 

一方で、逆流性食道炎には漢方薬もよく使われます。H2ブロッカーほど即効性はないものの、副作用が少ないことで知られています。一口に漢方薬と言っても、非常に多くの種類があるわけですが、具体的には安中散、半夏厚朴湯、六君子湯などが効果的らしいのですが、知識がないとさっぱりわかりません。そんな場合にオススメなのが「太田胃散」です。あれにはいろいろ漢方薬が入っていて、胸焼けなどの胃のトラブルの効果をはっきりと謳ってます。個人的にも飲んでましたし、飲めばすっきりするのでオススメです。

 

薬を飲むのが嫌とか、金銭に余裕がないという人には牛乳を飲むことで症状を軽くすることができます。これで解決できるなら健康的で最もよい方法かもしれません。

 

<参考>
本サイトでは自分自身の体験談を元に、逆流性食道炎について解説してきましたが、逆流性食道炎についてyoutubeで役に立つ動画を見つけたので紹介します。
逆流性食道炎とは、から始まって、その原因、症状、改善法などをわかりやすく解説してくれています。

やはり動画はわかりやすいですね。映像というのはやはり文字より理解しやすいですね。
専門家のアドバイスや、実際の患者のインタビューなど、説得力があります。十数分の動画なので是非全部見てみてください。